2010May/30 なぜ芸術が好きか

　高校の美術の先生に言われた言葉の中で印象に残っているものとして、
青の貴婦人は感情表現が豊か、とおっしゃられたことがあります。
　20代半ばになってそれを生活の中で実感するようになりました。
　知り合ったばかりの人には、私と打ち解けるにつれどんどん私の表情が豊かになっていくので
まるで私自身が成長したかのように感銘を受けて下さるのですが、
単にそういう人付き合いの仕方をするというだけです。中学生の時から変わりませんね。
　普通の人に見られようとして、感情を小出しにする癖があるんでしょう。
　それでも慣れてきちゃうと抑えることを忘れて漏れ出すんですねー。
　対人において表に出す感情が本来のそれよりあまりに小さいと、
喜怒哀楽に分類できない感情というもの自体がフラストレーションとなって捌け口を求めます。
　そこで捌け口となりえるのが、文芸や描画、唱歌、器楽演奏、その他です。
　私は生まれつき走ったり球技をしたりする才能が皆無なので、芸術の中ではダンスが駄目です。
　感情を吐き出すツールとして芸術活動を行っていますので、
ストレス発散のためにカラオケに行く、という友人の行動動機とは微妙に違います。
　激しく大きい感情を抱えるフラストレーションもストレスの一種ですけれど、
楽譜を書いたりちまちま漫画のプロットを書いたりするだけで気が済みますから
普通のストレスとは違います。むしろ食欲とか性欲とか本能に近いと思います。
　そういうわけで、これからも恥ずかしがらずにブログで思っていることを書いてすっきりしたいなと